脳を知れば人間がわかる。世界はもっとよくなる。
杉浦元亮教授
杉浦元亮 教授
人間脳科学
 わたしたちは人間らしい精神と行動を実現する脳の仕組みを、脳機能計測と生理・行動計測を駆使して明らかにします。基礎から応用まで、人間性に関わるあらゆる学問領域をつなぐ「ハブhub」となる脳科学を目指します。みなさまのご参加とサポートを心より歓迎いたします。
加齢人間脳科学
 人間らしい生き方、老い方、社会のあり方を脳科学的に提言し、超高齢社会におけるスマート・エイジングの技術開発を目指します。
災害人間脳科学
 発災から復興まで、災害の様々な状況を生き抜く人間の力について脳科学的に解明し、新しい教育・災害対応プロトコールを提案します。
運動の自己主体感の神経基盤:2つの仮説を整理する(学会ポスター発表)
2017.11.14
我々は自分の行為の結果を、自然現象や他者の行為の結果から容易に区別します。この自分の運動に固有の感覚「自己主体感」の神経基盤を研究する分野では、これまで2つの仮説が混在していました。その整理に成功した菊地博士の研究を、杉浦が北米神経科学会で代理発表してきました。ネズミやサルの研究者、数理モデリングの研究者など、様々な分他から関心が寄せられたのが驚きでした。(杉浦)
気温の不快さを反映する脳活動(北米神経科学学会の発表)
2017.11.11
暑さ寒さに不快感を感じているときに活動が上がる脳領域を見つけました。面白いのは、個人個人が主観的に感じる不快感に相関する領域と、誰でも共通して不快な気温で活動が上がる場所が異なったことです。北米神経科学会のポスター発表には沢山の研究者が集まりました。多くの人は、そもそもどうやってMRI実験で気温を操作したのかに関心があったようですが。(ケルシ)
第5回 東北大学加齢医学研究所・人間脳科学セミナー(11/17)
2017.11.06
11月17日(金)に上田竜平さん(京都大学)をお迎えして、第5回東北大学加齢医学研究所・人間脳科学セミナーを開催します。本学の元木康介さんにも話題提供を頂き、「ヒトの社会性と価値判断を支える神経メカニズム」について議論します。(鈴木)
来年度の加齢研共同利用・共同研究―公募締切り12/28
2017.11.01
平成30年度の加齢研共同利用・共同研究の公募が始まっています。来年度、加齢研の設備を使った共同研究を予定されている方は,早めに加齢研の教員までコンタクトを。(杉浦)
微弱な電流刺激による認知機能向上の可能性を探る(10/27-28加齢研若手リトリート研究会発表)
2017.10.28
 経頭蓋直流電流刺激(tDCS)を用いてヒト意味認知機能の向上を目指す研究計画の発表を行いました。これまでの予備調査データから、左の前側頭葉に弱い刺激を与えた際に、単語の意味的関連性を判断する課題の成績が向上する傾向を報告しました。今後はこの発見の再現と、より効果的な刺激プロトコルの解明が期待されます。
 また本研究室から濱本さんが摂食障害傾向と身体認知に関しての実証的研究をポスターで紹介しました。紅葉華やかな蔵王山の麓での合宿2日間を通じ、普段交流が少ない所内他領域の若手研究者らと積極的かつ濃密なディスカッションが実現できました。(石橋)
室内?!芋煮会2017
2017.10.27
基礎修練生(松浦さん)歓迎会、学位取得メンバー(山崎さん・平野さん)お祝い、新規進学メンバー(崔さん)お祝いを兼ねて、芋煮会を行いました。メンバーの都合もあり、東北でも珍しい?室内芋煮会となりました。 芋煮・オードブル・寿司などの豪華な料理を心ゆくまで堪能しました。(松浦)
やる気を出すことで幸福に?(シンポジウム発表)
2017.10.20
意欲(やる気)と主観的幸福度の関係について、発表を行いました。励ましたり元気づけたりするような言葉への感受性が高い(実際にやる気が高くなる)人ほど主観的幸福度が高く、またその傾向は高齢者ほど高いことが20-60代の調査データから示されました。シニア生活においては、やる気の出しやすさが幸福感につながっているのかもしれません。今後はさらに様々な年代で、やる気や幸福度を高めるための研究技術開発を進めていきます。 (10/20 スマートエイジング学際重点研究センター第3回シンポジウム発表より. 石橋)
高齢者の意欲研究の新地平へ(10/20 シンポジウム発表)
2017.10.18
スマートエイジング学際重点研究センターの第3回シンポジウムが10/20(金)に開催されます。認知脳機能研究部門の石橋遼助教からは、意欲あふれる高齢者の日常に必要な社会的・心理的・脳科学的要因について、新しい研究戦略が提示されます。お楽しみに。(杉浦)
多数のご来場ありがとうございました!(片平まつり)
2017.10.08
脳科学クイズ「君も挑戦、脳力王決定戦!」にご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。脳の重さは?硬さは?などの基礎的知識から、自己顔認知に特異的な脳活動は?などの脳機能マッピング研究の成果まで、様々な問題を出題しました。答えを知っている君は、少し物知り顔ができる?かもしれません。高得点者「脳博士」も、何十人も輩出されました。次回の片平まつりは2年後に開催される予定です。(大場)
君も挑戦、脳力王決定戦!(10/7-8 東北大学片平まつり)
2017.10.01
10月7日(土)、8日(日)の2日間、東北大学附置研究所による「片平まつり」が開催されます。人間脳科学研究分野は、星陵キャンパスにある加齢医学研究所のスマート・エイジング棟で脳科学クイズを行います。小さなお子様でもご参加いただける脳科学の基礎的問題から、最新の研究に基づく問題までご用意しておりますので、ぜひご家族皆様でお越しいただき、脳研究の世界をご体験ください。お待ちしております!(大場)
外国語学習中の脳活動も母語の影響を受ける(研究会口頭発表)
2017.09.30
母語と文法構造(語順等)が異なる外国語を使う時は、文法処理に関わる領域(左下前頭回)の負荷が高いことが知られています。日本人被験者に文法構造が日本語と同じ人工言語、及び異なる人工言語を学習させ、その過程の脳活動を計測したところ、左下前頭回の活動の違いは学習過程に関わらず存在することがわかりました。心理言語学方法論再考セミナー~視線、脳波、MRIのより良い活用法の模索~(東北大学)で発表してきました。(石鍋)
自動的に目を引くのは「美味しさ」(論文発表)
2017.09.28
私達は、食べ物を美味しい・健康に良い・好きといった情報で判断しています。どの情報に自動的に目が向いてしまうのでしょうか。視線追跡装置を用いることで、美味しい食べ物のみ自動的に目が向くということを発見しました。健康的な食べ物や好きな食べ物はそうではありませんでした。消費者の自動的な情報処理の理解を深めたこの成果は、食行動の代表的なジャーナル: Food Quality and Preference誌に採択されました。(元木)
MRIの中で対面コミュニケーションは可能か(シンポジウム発表)
2017.09.22
言葉は意思疎通のために使われ、その中で習得されることを考えれば社会的側面を考慮した脳機能画像研究が必要であることは言うまでもありません。日本心理学81回大会の公募シンポジウムで実際対面会話を実施したMRI研究を紹介しました。「社会はMRIスキャナーに持ち込めるか?」という問いに対して研究者からの多様な意見が交わされ、MRI研究のさらなる可能性が見えてきた貴重な経験をさせていただきました。(鄭)
懐かしい思い出は報酬である(シンポジウム発表)
2017.09.20
日常生活で、甘酸っぱいような、ほろ苦いような感情とともに昔を思い出すことはないでしょうか。この「懐かしい」記憶の回想中には「記憶」と「報酬」に関連する脳領域が協調的に活動していることを機能的MRIにより明らかにしました。私たちが過去を適応的に(あるいは都合よく)思い出せる脳メカニズムの一端が解明されたと考えられます。日本心理学会で発表し、記憶理論や加齢の観点から、有意義な討論が行われました。(大場)
社会性はいかに身体から創発されるのか?(シンポジウム発表)
2017.09.20
自分の運動に随伴する感覚フィードバックは、運動の自己主体性知覚や身体同調による他者への親近感増強だけでなく、乳幼児における社会的対象の知覚発達も説明するという仮説があります。この仮説とこれを検証した最新のfMRI知見について、日本心理学会公募シンポジウムで話題提供しました。社会性と身体の関係の多面性について深い議論が交わされました。(杉浦)