脳を知れば人間がわかる。世界はもっとよくなる。
杉浦元亮教授
杉浦元亮 教授
人間脳科学
 わたしたちは人間らしい精神と行動を実現する脳の仕組みを、脳機能計測と生理・行動計測を駆使して明らかにします。基礎から応用まで、人間性に関わるあらゆる学問領域をつなぐ「ハブhub」となる脳科学を目指します。みなさまのご参加とサポートを心より歓迎いたします。
加齢人間脳科学
 人間らしい生き方、老い方、社会のあり方を脳科学的に提言し、超高齢社会におけるスマート・エイジングの技術開発を目指します。
災害人間脳科学
 発災から復興まで、災害の様々な状況を生き抜く人間の力について脳科学的に解明し、新しい教育・災害対応プロトコールを提案します。
温度と食べ物好みの関係(論文採択)
2018.04.18
温度と食べ物は密接に関係しています。例えば、レストランや食料品店はエアコンで室温を調節しています。しかし、温度と食べ物の関係は謎に包まれていました。私たちは、室温が高いと塩味/うま味が特徴の食べ物(ピザなど)好みが下がることを明らかにしました。野菜、お菓子、フルーツでは影響はありませんでした。また、室温の影響は、美味しさ/健康さではなく、食べ物自体の温度が高いほど顕著でした。温度と食べ物好みの関係を明らかにしたこの成果は、食行動の最も代表的な雑誌の一つであるFood Quality and Preference に採択されました。(元木)
高齢の人が自分の死について考えている時、何が起こっているのか?(国際学会ポスター発表)
2018.03.27
高齢期では死についての話題は避けることができません。ですが、そもそも、高齢の人が自分の死について考えなくてはいけないような場面では、どのような認知処理過程が生じているのでしょうか。また、死の恐怖とどのような関係があるのでしょうか。この研究の成果を、ボストンで開催されたCognitive Neuroscience Societyで発表しました。「死」というトピックについて、様々な国の研究者に興味を持って頂けました。(平野)
意味曖昧性と翻訳の曖昧性は異なるのか(研究会ポスター発表)
2018.03.22
言語は本質的に曖昧なものであると言われています。しかし、言語内で起こる意味曖昧性と、言語間で生じる翻訳の曖昧性の認知プロセスはそもそも同じなのでしょうか。この研究について、附属言語脳認知総合科学研究センター主催、第1回ワークショップ「ことばの発達の神経科学」で発表しました。(岡本)
外国語のタイプによって学習しやすさが違う?(研究会ポスター発表)
2018.03.22
〇〇語は簡単なのに△△語は覚えにくい…。外国語を学習する際によく起こる問題です。なぜこのような現象が起こるのでしょうか。本 研究では,日本語との文法構造の類似度が異なる2つの人工言語を作成し,両者の学習中の脳活動を計測しました。結果,類似度の低い言 語の学習中に文法処理に関係する脳領域の負荷が大きいことがわかりました。言語脳認知総合科学研究センター第1回ワークショップ「こと ばの発達の神経科学」(東北大学)で発表してきました。(石鍋)
A Study of Refusal Strategies amongst Chinese Learners of Japanese and English
2018.03.22
外国語を学ぶという事は、その社会文化環境の言語行動も学ばなければならない。中国語母語話者が第二言語である日本語と英語を用いた場合、「断り」に関する社会文化行動はどのように違うのでしょうか。言語談話分析の方法を用いて第二言語話者の社会文化言語行動を調べた研究を附属言語脳認知総合科学研究センター主催の第1回ワークショップ「ことばの発達の神経科学」で発表しました。
レセプション&お祝いパーティー
2018.03.16
美味しお寿司を頂きながら新たな研究室メンバーの歓迎会とお祝いの会を開催しました。博士研究員の田邊亜澄さん、フランスから交換留学生Marie Barthelさんを2月からメンバーとして迎えています。また、研究員の千凡晋さんは4月からの仙台白百合女子大学専任講師が決まり、濱本裕美さんは博士に進学、影山徹哉さんは博士号を取得しました。心からのお祝いを申し上げます。(崔、山崎)
身体同調と社会性の脳科学(共同科研費研究 最終発表会)
2018.03.15
創造的なコミュニケーションの「場」では、参加者の身体運動の同調が重要な役割を果たします。同調はなぜ生じ、なぜ社会的機能を発揮するのでしょう。この課題への脳科学的取り組みで当研究室が貢献した、科研費共同研究「共創的な授業支援を目的としたコミュニケーション『場』のリアルタイム可視化システム」の最終発表会が東工大で開催されました。次年度以降の新展開へご期待下さい。(杉浦)
ヒトの価値判断を支える神経メカニズム(招待講演)
2018.03.13
京都大学こころの未来研究センター・認知科学セミナーで「価値の計算を支える脳神経メカニズム:その基礎と社会的伝染」というタイトルで招待講演を行いました。講演では、「食べ物の価値は脳内でどのように計算されるのか?」、「価値の計算は社会的要因によってどのような影響を受けるのか?」について調べた研究を紹介しました。(鈴木)
自尊心を高めることが脳に及ぼす影響とは?(学会ポスター発表)
2018.03.02
私たちの自尊心は移ろいやすく、ほんの少しの失敗で自分はダメな奴だと思ったり、反対にちょっとした成功から自分は価値のある人間だと思ったりします。この絶え間ない変化は私たちの心にどんな影響を与えているのでしょうか?またそのとき脳では何が起きているのでしょうか?それを調べた研究を第20回日本ヒト脳機能マッピング学会で発表しました。(山崎)
高齢の人の自分の「死」とその恐怖への反応を脳から見ると?(学会ポスター発表)
2018.03.02
自分の死について考えることはとても大切なことです。ですが、そもそも、自分の死について考えている時、どのような認知プロセスが生じているのでしょうか。また、死の恐怖の強さによる違いはあるのでしょうか。私たちはこの疑問について、高齢の人を対象に調べました。この研究の成果を、日本ヒト脳機能マッピング学会(JHBM)にて発表しました。(平野)
気づいていない思考とは?(学会発表)
2018.03.02
私たちは気がついていないのに、何かについて考えることができるといわれています。この能力は私たちが普段使っている思考能力を遥かに凌ぐと言われています。この能力が、ノーベル賞級の発明や世紀の大発見などに関係していると言われたら驚きですね。でも、そんな能力はあるのでしょうか。あるとしたら脳内で何が起こっているのでしょうか。脳内現象に着目した研究成果を第20回日本ヒト脳機能マッピング学会で発表しました。(影山)
妬みを抑えるために必要なことは?(研究会発表)
2018.02.24
妬みや他人の不幸は蜜の味と呼ばれる感情は、誰もが抱いてしまうものです。どうすればこれらのネガティブな情動を抑えることができるのでしょうか。自尊心が有効であることを示唆する研究成果を、第7回東北脳科学ウィンタースクールで発表しました。(山崎)
不適切な"太っている"という判断にいたる2種類の要因はどのように摂食障害と関係しているのか?
2018.02.24
摂食障害患者に特徴的な「自分自身の体型・体重に対する不適切な判断」には2種類の要因が存在し、それぞれが異なる摂食障害傾向(強迫性・自身の身体像への不満)と関連しており、2種類の要因それぞれに対して別の治療法が必要であると考えられることを心理実験によって示唆した研究に関して、第7回東北脳科学ウィンタースクールにおいて発表してきました。(濱本)
仕事の“面白さ”と“年収”に対する欲求は同じもの?
2018.02.24
皆さんは仕事に何を求めますか?給料で選ぶという人もいれば、仕事の面白さで選ぶ人もいると思います。このように私たちは給料と仕事の面白さを分けて考えることが当たり前と考えています。しかし、私たちが行ったfMRI研究では脳はこの二つをほとんど区別していないことを示唆する結果が得られました。この結果は第7回東北脳科学ウィンタースクールにおいて発表しました。(松浦)
敬語の学習に関与する脳内メカニズムは?(研究計画発表)
2018.02.24
文法化された敬語表現は、日本語の社会言語学的特徴です。しかし、第二言語として敬語表現を学習する脳のメカニズムの研究はまだされていません。この研究計画に関して、第7回東北脳科学ウィンタースクールにおいて発表してきました。(崔)